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「牟岐若者ビジョン2030」策定ワークショップを行いました。

8月17日(日)の10時から16時に牟岐町海の総合文化センター大集会室で牟岐町総合戦略若者参画プロジェクトの「牟岐若者ビジョン2030」策定ワークショップが行われました。牟岐町在住、出身または牟岐町で活動する高校1年生から30歳までの若者20人が集まり、今年度策定する牟岐町の新・総合戦略に盛り込みたい内容について、意見を出し合い取りまとめるという内容です。この日は、南海トラフ巨大地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されていたため、今地震が起きたらどうするのかを確認した上でプロジェクトが進行されました。

まず、NPO法人牟岐キャリアサポートの大西浩正さんからのお話がありました。
「地方自治体の総合戦略は人口ビジョン、つまり人口増加を目的とした戦略を掲げているため、どこも似たり寄ったりしてしまいます。しかし、牟岐町では町と繋がる関係人口の拡大が新しい人の流れを作り、地域課題解決の支援ができるようにしたいと考えています。高齢化率が50%を超える牟岐町では、子供や若者の存在がより重要になっているので、出身者や町で活動する関係人口の意見も取り入れていきたいと思い、今回のワークショップを行うことになりました。」と、若者関係人口の重要性の説明がありました。
また、総合戦略若者参画プロジェクトでは、今回のワークショップのほかに、中学生からの提言夏休みプログラム「ふらいき」、SDGsスタディツアー運営大学生からの提言、2024年夏の若者の動きをドキュメンタリー映像で記録するなど、様々な視点からの動きがあります。

牟岐町役場企画政策課の中山拓真さんからは牟岐町の概要、総合戦略や人口ビジョンなどの説明がありましたが、その中で印象的だったのは牟岐町の直近10年間の取り組みの特徴です。
「2014年から始まった教育事業をきっかけに多くの若者が町を訪れました。牟岐町では、他の地域から若者が訪れることが町に及ぼす効果に着目し、国の政策に「関係人口」が登場する前から「関係人口」を意識した取り組みを進めてきました。」

また、牟岐町史から当時牟岐町長であった中村龍光氏の発刊のことばを紹介し、

「かかる牟岐町発展の根源は自然の摂理はさることながら先人が幾多の苦難を克服し、自然の威力にひるまず長年に亘り、それぞれの時代に対処して、築き上げてきた文化的総和が、現在の牟岐町の姿でありましょう。」

と、疫病や災害など、自然の驚異を感じる昨今の実情を踏まえ、先人がやってきたように、これから私たちが困難に立ち向かうことが牟岐町の未来を切り開いていくことにつながると士気を高めました。

今回のワークショップのゴールは「2030年の牟岐町を想像して、明日からのアクションにつなげる」ことです。ファシリテーターは「すべての人に、人生の拠点を」をビジョンに掲げられている一般社団法人COAsの代表である高木裕人さんが担当しました。ワークショップは、1部『2030 MY VISION』、2部『2030 MUGI VISION』、3部『アクション宣言タイム』、4部『仲間づくりタイム』、5部『提言ブレストタイム』の5部構成で行われました。

まず、午前中の1部『2030 MY VISION』は、参加者一人ひとりの価値観や人生観から5年後の2030年にどのように自分が在りたいか、そのためになにをするのかをグループに共有しました。
自分が大切にしていることを言語化し、具体的に未来を描いていく中で、自分の価値観やキーワードはなにかを深く考え、悩んだり、もともとやりたいことがあり、言語化が得意な人でも、より自分が納得できる言葉に書き直したりと、自分と対話し、見つめなおす機会になったように思えました。『2030 MY VISION』では、「家族を大切にする」「ワクワクを大切にする」「成長を大切にする」「探究を大切にする」「信頼を大切にする」など、多様なベクトルの大切にしたい価値観が見えました。

2部『2030 MUGI VISION』では、1部で考えた自身の人生から考えた2030年の牟岐町の理想を考えました。理想の町の姿のキーワードを出し、文章にまとめ、さらに絵を描いたことで、その人の絵の雰囲気やこだわっているポイントから描いている町の姿をイメージしやすくしました。3部『アクション宣言タイム』では各グループでMUGI VISIONに対して今日から自分ができるアクションを宣言し、各グループの代表者4名は全体へ宣言しました。

4部『仲間づくりタイム』では、3部『アクション宣言タイム』をもとに、『防災』『子ども・教育』『移住・二拠点・関係人口』『産業』の4グループに分かれ、5部『提言ブレストタイム』ではグループごとに理想の町を実現させるためには何が必要なのかを考えるブレインストーミングを行い、意見を出し合いました。

『防災』グループでは、「災害時の拠点となるホステルを軸に、年間162人、町外出身の人々が帰省する町」「牟岐に惚れた人間が牟岐で生活できるような補助制度・支援金や空き家を活用しやすい町」などの意見が出ました。アイデアを「災害が起こる前・災害直後・災害後」の3つ時間軸と「食部門・人部門・道部門」に分けることができ、事前準備をしていくこと、なにより楽しく防災を行っていくことが大切だと考えました。

『子ども・教育』グループでは、「子どもも大人も居場所があり、自己実現できる町」「牟岐町にだれでも楽しめる自然と触れ合える娯楽を作る」「3つのコース:モデルコース・モデルロール・モデルケースを持った町」などの意見が出ました。子供視点ではなく、大人がやりたいことをすることが教育や町のために繋がるのではないかと考えました。

『移住・二拠点・関係人口』グループは、「誰かが来たら集う町」「牟岐に住まう人が町ぐるみで一緒に暮らし楽しみを感じつつ、新たな交流や出会いが生まれ続ける町」などの意見がありましたが、「出会い・交流」「繋がり」「ふるさと愛」「ふらっと訪れられる」がキーワードとして挙げられます。アイデアは、横軸を「町民・二拠点・関係人口」、縦軸を「イベント・情報発信・ハード面・仕組み」に分けることができ、町民のためのものを整えていけば、二拠点生活をしたいひとや関係人口のためにも繋がるのではないかという気づきがありました。

『産業』グループには、「先人が残す自然や文化を大切にしながら、新たなことを起こす若者を見守り応援できる町」「枠にとらわれない働き方を選択でき、未来につなげる『牟岐プライド』を残す」「どんな人にも平等で安全で自由に楽しめる美しい海がある町」などの意見が出ました。ただ、牟岐町は個人で動いている人が多く、分断されているように感じるため、これからの産業を考え、協力者を増やすことが大切だと考えました。

今回のワークショップを通して、価値観がそれぞれ違う一人ひとりが町を作っているということは当たり前ではあるのですが、個々の価値観をベースに、自分の在りたい姿を考え、理想の町を考えることは「すべての人がありたいように生きられる」ことを大切にしているCOAsの皆さんだからこそ考えられた内容だったと感じました。牟岐在住者、出身者、外から関わっている関係人口など、それぞれの視点から町の未来を考えられた意義のあるワークショップとなったのではないかと感じました。

一般社団法人COAsの代表高木裕人さんは「これまで様々な地域を見てきました。しかし、牟岐町はいろんな人がいろんな関わり方をしていて、人口減少の何歩も先に行っていると思いました。」と、多くの牟岐に関わる若者が町のことを考えている現状をポジティブに評価してくれました。

最後に、参加者メンバーから一言ずつメッセージを書いて終了となりました。

9月30日(月)の10時からは、今回集まった若者の意見を取りまとめ、牟岐町長に提言する予定です。また、USANET合同会社のさのはるかさんに制作していただいたグラフィックレコードは町民の皆様が見ることができるように町内に展示する予定です(場所未定)。

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