HLAB×牟岐町のホームカミングイベントが開催されました!
2024年1月13日、SHIMOKITA COLLEGE(東京都世田谷区)にて、「HLAB TOKUSHIMA-MUGI ホームカミング(以下ホームカミング)」が開催されました。
2014年8月、牟岐町でHLABによる「徳島 × Summer School 2014」が開催されてから10年。HLABと牟岐町の繋がりは、今でも濃い状態を保ったまま、世代を超えて繋がり続けています。
今回のホームカミングは、これまで牟岐町で開催されたサマースクールに関わった過去大学生運営委員をメインに招待し、総勢50名を超える卒業生(HLABではアラムナイと呼ばれる)が集結しました。
当日は、まぜくりやローストジビエといった牟岐町の食材を使った数々の料理が振る舞われたり、関わりのあった地元の方のメッセージ動画が流れたり、サマースクールで使用したグッズの展示があったりと、サマースクール運営時以来の「牟岐の味」と「牟岐の人」に、皆が顔を綻ばせていました。
また、久しい再会の面々では、話が盛り上がる様子も見られました。
ホームカミングに来ていた皆が、牟岐を懐かしみ、思い出し、想いを馳せる時間となりました。
参加した方々からは、
「久しぶりのみんなに会えたり、『牟岐』という共通項で新しい人たちと知り合えたり、とても充実していました。」
「久しぶりに徳島で開催したHLABの関係者が一堂に会して、牟岐の味に舌鼓をうちながら、思い出話に花を咲かせることができて幸せな時間でした!牟岐という土地の魅力がなければ、10年経ってこれだけの人数が集まることはなかったと思います!」
「美味しいご飯と懐かしい仲間に会えて本当に素敵な時間でした!!このような機会を作ってくださった運営の皆さんありがとうございます!ぜひ牟岐でも開催お願いします。」
といった声が聞こえました。
牟岐町とHLAB、10年という節目。
残念ながら今はサマースクールは開催されていませんが、サマースクールを通して牟岐に出会い、牟岐を愛したたくさんの人たちは、「牟岐」を共通項として、これからも繋がり続けるでしょう。
牟岐のこれまでとこれから、と私
申し遅れました。私は徳島県阿南市出身の大学生、有賀春桜美と申します。
私は高校1年生の時、牟岐町で開催された「HLAB TOKUSHIMA 2017」に参加し、それを起点として、7年を経てもなお、牟岐町と関わるに至っています。
また、今の牟岐は「若者が雑多に交わる、全国を見てもあまり例を見ない町」になってきました。
「HLAB TOKUSHIMA 2017」に参加した経験
小学生の頃に徳島県に引っ越して以来、牟岐町には他イベント等で何度か足を運んだことがありました。
「牟岐」が私にとって特別な場所になったのが、このサマースクールでの経験でした。
もちろん、全国から同世代が集まり1週間という時を共に過ごすので、出会った人のインパクトは欠かせないものです。しかし、人と同じくらい、場所としてのインパクトがありました。
宿泊場所であった牟岐少年自然の家から少し歩くとそこにはいつも海がありましたし、サマースクールのプログラムで疲れた私たちのお腹を満たしてくれるのは婦人会の方が作ってくれる地産地消のおいしいおいしいご飯でしたし、牟岐あんどんの会の人に教えてもらいながら作った行燈を皆で夜に灯しながら見上げたあの星空は、今でも忘れることはできません。牟岐の人と自然は、私のサマースクールの思い出を実に特別なものにしてくれました。
また来たい、またこの仲間たちと、ここで集まりたい、と強く思いました。
こう思うのはきっと、私だけではありません。
2014年からサマースクールが開催され、牟岐町に足を運んだ全てのよそ者の大学生・高校生は、同じような印象を抱いているのではないでしょうか。
「徳島SDGsスタディツアー」との出会いと、牟岐の観察
参加してから5年が経ったある日、高校生の時の思い出を胸にHLABに戻り、サマースクール運営委員として活動していた私に、牟岐町でこれから始めるプログラムに関わらないかというお話をいただきました。
これが今の「徳島SDGsスタディツアー(以下スタディツアー)」となったわけですが、これをきっかけに、私はまた牟岐町に足を運ぶようになりました。
スタディツアーは、主に徳島県内の高校生数名を対象に、「SDGs」をテーマとして行われる1泊2日のプログラムで、HLABのサマースクールでメンター経験を持つ大学生が運営を主に担っています。2022年度から始まり、他の町も含めて既に4回開催しています。
牟岐編では、「食とSDGs」をテーマとして、実際に皆で足を運び、目で見て、五感を使ってSDGsを体感し、それを元に皆で環境問題やSDGsにまつわる課題について考えるというプログラムを行っています。
先に述べたように、今の牟岐は頻繁に様々な人が訪れ、面白いことが表面的に見えるような印象を抱きますが、少し前、特にコロナ禍ではむしろ沈黙という言葉が似合うような、静かな場所だったように思います。
このスタディツアーの運営を通して、牟岐町を頻繁に訪れるようになった私ですが、初回開催の2022年11月当時は「時間が極めてゆっくり進む場所」という印象で、自分とじっくり向き合いたい時や、無垢な自然環境に包まれたい時に訪れたいと思う場所でした。
しかし、訪れる度に観察するように牟岐で過ごしている私ですが、その印象もここ1年と少しで大きく変化していると言えるでしょう。
HLAB TOKUSHIMA-MUGI ホームカミングの運営で見えたもの
冒頭で述べた、牟岐町とHLABの10周年を記念するホームカミングイベントに、私は牟岐町とHLABどちらにも現役で関わる大学生として、運営に携わらせていただきました。
参加した幅広い世代のアラムナイを見て感じたのは、
ここにいる少なくとも50名には、帰りたいと思える場所がある
ということでした。
サードプレイスの必要性が叫ばれる現代ですが、自ら「ここが第3の居場所だ」と思える場所を見つけることは、容易ではありませんし、その継続性も人によってさまざまです。
ただ、このイベントでは10年分の牟岐町に関わった人たちが集い、「牟岐」というキーワードを通して、世代を超えてフラットに交流していました。
サマースクール初期に関わって10年経った人も、2023年になって初めて足を運んだ人も、「牟岐町は帰りたい場所である」と言う。それはまさしく、牟岐の奇跡だと感じました。
2014年以来、サマースクールの開催を通して、毎年多くの若者が徳島県南部の小さな町に活気をもたらしたことは言うまでもありません。
しかし、それだけではなく、牟岐という町が、サマースクールに関わった我々に大きな意味を持つことも確かなのです。
最近牟岐で起きてるコト
コロナ禍を経て、人の出入りが停滞していた牟岐ですが、2022年夏にセルフリノベーションをして始まった拠点「turm farm」と2023年夏から稼働している「高台ハウス」の誕生を皮切りに、今では毎週全国各地から大学生が訪れ、滞在するようになっています。
実は、HLABのサマースクール自体は、さまざまな事情の末、2021年度を持って終了しています。もはや、今の牟岐にあるものはHLABのサマースクールだけではありませんし、訪れる人はHLABの大学生だけではありません。
訪れた若者が雑多に交わり、化学反応が起きる場所
繋がりが繋がりを生み、様々な人々が訪れる場所
その時に訪れた人同士が交じり合い、自然と対話が生まれる場所
そんな印象を今の私は抱いています。
このような場所は、あまり他では見たことがありません。
願わくば、その輪により幅広い世代を巻き込むようにできれば、という想いです。
さいごに〜究極の関係人口として〜
1つのサマースクールをきっかけとして、10年を経て大きく変化した牟岐町。
私は牟岐の生まれでも、移住者でも、ここで何かを自ら興している者でもありません。
時に牟岐に連れてきたい人を連れ、その度に牟岐を観察する訪問者でしかないのです。ただそれを、究極の関係人口であると言うこともできます。
私はその究極の関係人口として、これからも牟岐を訪れ、観察し、楽しいことには混ざっていきたいし、他の関係人口がより長く深く牟岐と繋がれるように、その当事者でありたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ライター:有賀 春桜美
長野県生まれ、徳島県育ち
鳥取大学農学部在籍


