毎年秋に行われる牟岐町民運動会。今回、初めて参戦してきたので、その様子をお送りします。
ガランとした中での開会
10月、とても天気の良い日曜日。運動会は朝8:30より、旧牟岐小学校で行われました。
町民運動会は、各部落(町内会)ごとに集まって競技に出るというスタイルらしく、テントも「本町・中の島」「河内」「東の東」といった感じに分かれています。僕の住むところは「東の西」ですが、この時点で来ていたのは2人でした。
他の地域もぼちぼち。ちなみに各々のチームカラーと旗があります。
全体的にも人少ないですね。でも小学生達は、しっかり集まって並んで待ってました。
開会式。みんなテンション低いです。まだ眠いですもんね。
優勝旗返還や来賓挨拶など、学校の運動会そっくりです。
30分弱行われた開会式の途中、東の西チームの準備隊が到着。あっという間にゴザやら飲み物やらを配置していくご近所さん達、さすが手馴れていますね。
ラジオ体操も終わったところでプログラムを確認。その数25コ。めっちゃ多い。そのうち丸の付いてるのが採点種目で、部落対抗の「本気」競技だとか。
そして気づくと、人の数も競技開始直前には3倍くらいに増えておりました。スロースターターなイベントなのです。
午前の部・子どもたち大活躍
第1種目は、小学生徒競走です。元気いっぱいに駆けてくる子どもたち、トラック横から激写する保護者の皆さん。これぞ運動会という感じですね。また、この運動会の特色として、各競技の参加選手全員に、参加賞が、その場でもらえます。何気にお得なイベントですよ。
その後はゲートボール。初めて運動会でゲートボールを見ましたね。続いて運動会の花型種目、小学生リレー。低学年から高学年へバトンを繋いでいくスタイルです。これは白熱して盛り上がりました。やっぱりリレーの選手はかっこいい。
さて次は大人の出番です。ゼッケン、はちまきを付けてスタンバイする東の西代表選手。
最初の採点競技となる「びん釣り競争」。瓶を釣って走ってゴールという競技なんですが…
ちっちゃい瓶に、糸で垂らした釘をうまく入れ、瓶の中に引っ掛けるのです。これはムズい。さらに「走ってる途中で落としたら最初からやり直し」「時間制限あり」という鬼設定。すげえシビア。
いつの間にかスーツからジャージに着替えた福井町長。古牟岐の代表選手として、見事釣り上げておりました。実際かなり苦戦して、ゴールできない人も続出の高難易度競技だったと思います。
こちらは子どもたちが構成する鼓笛隊のパレード演奏。朝から大忙しで頑張ってくれてます。
そのまま青少年非行防止パレードへ。牟岐って本当に犯罪少ない町だなあと常々思うのですが、当然子どもたちも非行とか全然ないですね。道で会ったら100%挨拶されますし。
パレードは着ぐるみの動物も参加。パンダとか犬とかは、子どもが寄ってって風船もらってましたが、この○ッキーもどきは可哀想に若干不人気でした。
続いて、僕も出場した「バスケット競争」。5コ入れたらゴールまで行けるので、一見簡単そう。しかし!結構難しいんですよ。なんか、入らないほど焦ってしまいますね。
こちらはサイコロの出た目だけカゴに放り込むすごろく競争。の、競技間の写真です。町民運動会を全力でサポートする牟岐町役場の職員さん達です。今回一番大変だったのではと思います。
大変な中でも笑顔全開、産業課の久保さん。普段からそうなのですが、会場で最も運動会っぽいオーラを放っていました。
そして、よく見ると総監督でした。
どんどん競技は続きまして、こちらは自由種目の二人三脚。転倒しながらもゴールを決めた小学生コンビ、めっちゃ息ぴったりの中学生、ティーンエイジャーより若い走りを見せたおばちゃんと様々な選手が会場を沸かせてました。
昼前の最終種目は、得点競技の200歳なわとび。おお、会場が、ざわざわしてきましたよ。練習なし、失敗即アウト、チャンスは2回だけと、こちらもシビア。
でもやりました!年齢を感じさせない、快調なジャンプで跳び続けた東の西チーム!家族や近所の人の声援がすごかったですね。
午後の部・のんびりムードから怒涛のラストへ
昼休みはほとんどの人が帰宅。ゆらゆら戻ると、民謡が終わって「福引大会」が始まったところでした。この時が一番人が多かったような。
一人一枚のくじ。番号は1000番台のはじめくらいまであったので、4500人中の1000人が運動会に集まったのでしょうか。さて、ビールや洗剤やマッサージ機械、イセエビ!まで色々景品が用意されてました。残念ながら僕は当たりません。
町民運動会、小さい子の出番もあります。こちらの幼児かけっこは、一直線に走って行っておもちゃ的な何かをもらう、という、超ストレートな種目です。どの子も、帰ってくる時の笑顔がすごかった。
さて、まだまだ競技は続いているんですがこの時点で14:00。いやあ、開始から8時間も経つと、体の力も抜けてきて、昼寝したくなりますね。種目も任意団体の種目などが続くので、わりと皆さんフリーな時間を満喫中です。
元小学校のグランドですので、格好の遊び場だったり。
グランドの一角には、地域活性化センターの川向かいの牛乳屋さんが来ててアイスクリーム売ってたり。
おっちゃんおばちゃん達が、相変わらずの大声援を送っていたり。
そんな感じで運動会は進行していきます。種目の中には1500m走=持久走があって、ほとんどが中学生の部活のランニングみたいな風景の中に、ぽつぽつとアスリート青年、頑張るおじいちゃんが混じってるというのが面白かったですね。
さあ。町民運動会は、最後の3つの採点種目を迎えます。さっきまでゆるゆるしていた会場が、にわかに熱を帯びてきました。
運動会の目玉種目が3連チャンの一発目、部落対抗綱引き。チーム人数が30人なので、中学生からご年配までの総力戦です。掛け声バッチリ、東の中チームの一コマ。
二発目は、玉入れよりちょっと大きな「まり入れ」。こちらも総力戦ですが、力がなくとも高得点を叩き出せるため、ここで順位がひっくり返ってました。
そして運動会のラストを飾る、部落対抗リレー。
これは、ガチです。
普段どれだけ静かでゆったりした牟岐町だろうと、少子高齢化で平均年齢が50を上回る牟岐町だろうと、この時だけは「よそには負けへん!!!」という気合に包まれます。各部落の応援も本気。すさまじくデカイ声が鳴り響いてました。
そして僕も、東の西代表で出場しました。トラック一周を駆ける間、なんだか高校の時に戻ったようにアドレナリンが出ましたね。
こうして全ての種目が終わり、運動会はおしまい。早々と各部落ごとに撤収されていきます。
閉会式。2015年町民運動会、優勝は…天神チーム!東の西は惜しくも4位となりました。
16:30頃、ほとんどの人が帰宅してグランドはいつもの景色に戻りました。
一番の楽しみは町内会ごとの打ち上げ
町民運動会は終わったのですが、メインイベントはこの後の打ち上げ。
各部落の公民館に集まり、慰労と懇親を兼ねて飲み語らってきました。残念ながら飲んでばっかりで写真は撮らなかったのですが、一番楽しかったですね。僕は東の西に引っ越してからおよそ4ヶ月ほどで、隣近所の他はどんな人が住んでいるのか・東の西のエリアがどこあたりまでなのかなど全然知りませんでしたが、この打ち上げ会で色んな人と話ができて、また顔も覚えてもらえたのが非常に良かったです。東の西は比較的世帯数も少なく、若い人もあまり見かけないので、運動会への参加は本当に大歓迎されていました。
というわけで町民運動会の様子をお届けしました。一日めいっぱいの種目が続いてそこそこ疲れましたが、みんなで集まって走ったり、終わってから飲んだりと、町内会での親睦を深めるという意味合いが大きいイベントだと感じますね。僕みたいに移住してきた人もこうやって溶け込める良い機会なので、牟岐に新しく住み始める人はぜひ参加してほしいです。
牟岐町民運動会 詳細情報
【開催時期】毎年10月第2日曜頃(※台風等で延期事例あり)
【参加方法】居住する場所により、各部落会からの案内がある
【問い合わせ】0884-72-0107(牟岐町教育委員会)