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成り行きで独立した消しゴム判子アーティスト「J子」

一時期東京や大阪に住んでいたこともあったのだけど、今から約8年前に牟岐町に帰ってきたという、消しゴム判子を作ったり、イラストを書いたりして、自分で生業を作っている宮内淳子さん。J子と牟岐では呼ばれていたりもします。今回はこのヒトにお話を伺ってみました。

アート展の作品制作時にお邪魔した

牟岐町の西又地区というところで何やら作業するとのことだったので、そこに行って少しお話を伺うことにした。実は宮内さん(以下J子)は「牟岐・出羽島アート展2015」に参加するアーティストで、そのための作品を制作している最中だったのです。

 

ボクたちも非常にお世話になっている、牟岐町西又地区の西澤さん(写真左)という方の自宅でコーヒーを飲むJ子さん(写真右)。この西澤さんがこれまた非常に面白い生活をしている方なので、後日色々とお話を伺って記事にする予定をしておりますのでお楽しみに。

西澤さんはもともと大工さんなのですが、この日は西澤さんの技術や知識を借りて大きな作品をなんとかする作業をしていました。

 

これが作品の一部。一体何なのか想像がつきませんが…

すごく巨大なんです。そしてこの写真だとうっすらと顔が見えてなんとなく想像が出来ますね。現在J子さんはこうした作品を作っているのです。

そもそもこうした作品作りをするキッカケとは何だったのでしょうか?その辺りを今回は掘り下げて聞いてみました。

都会に疲れて帰ってきた

高校を卒業してから高松の予備校に1年行き、岡山の大学に4年行った後に、就職で東京に行きました。東京では就職して5年ほど働いて、その後大阪でも4ヶ月ほど働いた後に、牟岐に帰ってきました。東京ではマーケティングの会社や派遣社員や漫画家のアシスタントをしていました。

漫画のアシスタントとは面白いですね〜。どんな漫画家のアシスタントをしていたのかも伺ってみると「絶対知らないですよ」と言われましたが、いやいやバカ言っちゃいけないぜJ子さんよ。言っておくがボクは割と漫画に詳しいんだぞアピールをして聞いてみると…

「最高の主婦たち」という漫画のアシスタントをしていました。

…ああ…すいません…見栄はっちゃいました…全く知りません…

…で、帰ってきた理由は何だったのか?伺ってみると…

都会に疲れたから…でも帰ってきてからもとにかく都会での生活の影響に疲れていて、働くんいややな〜とか思ってたけど、牟岐町にあるサーフショップとかでアルバイトしてました。そんなことをしていたらいつの間にか消しゴム判子の注文ももらうようになったんですよね。

消しゴム判子を見せていただいた

ここで消しゴム判子の話に飛んでしまうのだが、このJ子さんはイベントやワークショップに参加して、消しゴム判子を作って販売をしていたりするのです。ボクも実際にイベントに参加している時のJ子さんを見ましたが、お客さんの似顔絵を消しゴムに掘ってましたね〜。

どんな消しゴム判子を作っているのか気になってJ子さん家に伺ってみると、こんな消しゴム判子を見せてくれました。これは牟岐町の商工会の暖簾なんかに使われていたりします。

こちらもまたスゴイ消しゴム判子で。

でも押したところを実際に見てみないことには分からないので、お手数ですが押していただきました。

インクをたっぷり塗って、紙にぐぐっと押して…

はい失敗〜。そういうとこあるんですJ子さん。でもこれはこれで消しゴム判子の雰囲気が出るし伝わるんじゃないでしょうか。いいですね消しゴム判子。

キッカケは成り行きで

こうした消しゴム判子を中心に、イラストやひょうたんに絵を書いたりして自分で生業を作っているJ子さん。そうしたキッカケはどこにあったのでしょうか?

う〜ん…成り行きかな〜?牟岐に帰ってきてからハローワークで仕事を探したりもしたけど、父親に「お前は一体何がしたいんだ」といわれた時に「消しゴム判子がしたいんかな〜」と思って…「ほんやったらほれ一本でええやないか」と言われて。

それをキッカケで独立をしたんだとか…成り行きって…なんだかそれってスゴイことですよね。

J子さんの家にお邪魔した時にはひょうたんのストックがいくつもおいてありました。

使いかけの絵の具たちも。

そしてやっぱりひょうたんも。

家でもアート展の時に展示する作品を制作しておりました。

帰ってきてからめっちゃ楽しい

Uターンして8年。今ではすっかり都会での疲れからも癒やされて、毎日超充実した生活を送っているんだとか。

帰ってきてからのほうがめっちゃ楽しいですね〜。最高です。

でなければアート展に参加して何かを作ろうという気にはなれないでしょうしね。行動がすべてを物語っています。

 

これも牟岐・出羽島アート展2015の際に展示する作品のひとつ。こんな作品たちを見てみたければ是非アート展へいらしていただけたらと思っています。ボクたち六角舎もなにかと絡んでくるでしょうしね。

…というわけで最後にJ子さんにスペシャルな笑顔をもらおうと思ったら…

…はい、まさかの手元にあった箱でガードされました。「化粧してないし今日は無理」とのことで、J子さんはなかなかの照れ屋さんなのです。

ブログもやってたりしているので、消しゴム判子に興味のあるかたはこちらをチェックしてみると情報を取得出来るかも?結構コンスタントに書いてもいますので、アート展の様子なんかを感じれて面白いですよ。
Jの劇場

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