牟岐は海も山も非常に近いことが大きな魅力のひとつなのだが、牟岐の町を一望できる山道があるとの情報を得たので天気の良い日に早速登ってきた。
国道55号と並行して走る牟岐川を少し超えたあたりにある山道への入り口に到着。入り口にはチェーンが張られているのだが、立ち入り禁止の看板もないので山道を歩く場合には特に気にしなくていいように思う。
早速登り始める。しかし登り始めて数分…もはや苦しい。結構角度がきついので運動不足のボクには心臓破りの坂なのである。
心臓破りの坂は淡々と続くが、たまに角度が緩いところもある。車が走れるようになっているので足場はいい。なので比較的歩きやすいと言える。
ただただ淡々と歩くのみ。「山から戻ったら仕事何からて手をつけようか…」「年末年始は実家に帰って何食べようか…」「映画館がもっと近くにあったらな…」などと、そんなことをぼんやりと考えながら歩く。
頂上付近になるにつれ山が濃くなってきた気がする。冬の空気と寒さが交わって体のほてりがとても気持ちがいい。
そして山道を歩くこと45分。頂上に到着。そこには素晴らしい絶景が広がっていた。山が高すぎず低すぎず、そして山の位置も町から遠すぎず近すぎず、コンパクトな牟岐の町を一望することが出来る。出羽島の浮かぶ太平洋も非常に美しい。その先を見ると室戸岬が微かに見える。水墨画のような山脈が美しい。
出羽島の他の牟岐の三つの島である、大島、津島もしっかりと確認できる。この日は10時頃に頂上へと着いたのだが、太陽が非常に気持ちのいい角度にあった。朝一や夕暮れ時にくるとまた一味違った風景が楽しめるように思う。
帰り道に拾ったキジの羽根。山道を歩いていると野鳥を多く見かける。それもまた山道の楽しみかもしれない。実際キジを何度か見かけたし。