牟岐人 - MUGIZINE

徳島県牟岐町への移住定住をサポートするウェブメディア

牟岐町で開発されたオリジナル麺「天草麺」「イカすみ麺」を食べた!

牟岐町ご当地のお土産、しかも牟岐で開発された、「天草麺」「イカすみ麺」という2つの麺がある。牟岐に来てからずっと気になっていたので、珍しく雪が降った冬の日、昼ごはんの時に食べることにした。

茹でる

僕らは普段、牟岐町地域活性化センターで六角舎の取材や編集などをしているのだが、週末に時々、各所で催される物産販売のお手伝いもしている。そのときに取り扱っている商品の中で、ひときわ目立つビジュアルをしている「天草麺」「イカすみ麺」。なんと、牟岐町で開発された、ご当地オリジナル麺である。

▲鮮やかなイラストと、遠くからでもわかりやすいデカイ字。

それぞれ個包装された、そうめんタイプの乾麺である。その名の通り、牟岐町出羽島名産の「てんぐさ」、県南特産のイカの王様「アオリイカ」のイカスミが麺の中に練りこまれている商品で、タレなどの付属品はついていない。
現在、センターにて在庫を取り扱っているのだが、いっぺん食べてみたかったので、それぞれの麺をみんなで食べてみることにした。それぞれ一袋ずつ開封。1袋240gで3人前。2つで6人前だが、お腹が空いていたので余裕だろう。

▲封を開け、沸騰したお湯にin。想像通りイカすみ麺は真っ黒、天草麺は真っ白。

▲投入してしばらく。ぐにゃっとなる速さは、そうめんとパスタの中間くらい。

▲およそ2分が経過し、そうめんくらいの茹で加減になった。

パッケージに記載の標準茹で時間は、3分。今回は両方の麺をざるにあげた直後にタイマーが鳴ったので、大体2分半茹でている。あげてすぐにさっと水洗いし、丼に盛ったものがこちら。

▲真っ白の天草麺。見た目からしてつるつる感がある。

▲白い器に黒が映えるイカすみ麺。乾麺の状態ではわからなかったのだが、天草麺とは質感が違う。

湯がいて気づいたのが、お湯があまり濁らないこと。僕は自分で乾麺を茹でて食べる際、おかわりしたくなったら横着して同じ茹で汁で茹でてしまい、、、当然のことながら、後悔することしきり。でもこの麺なら2回茹でても大丈夫…いや、よいこの皆さんは真似しないでね。また、水洗いしてざるに上げた時に、とても水切れが良い。2、3回ザッザッとすればほとんどの水滴が落ちてくれるのだ。これは急いでいる時にはありがたいなと思う。ということで、早速いただいた。

スタンダードにかけ麺

▲まずは「きざみうどん風かけ麺」で、味わう。

茹でる時間が短いので、前もってきざみ揚げやネギやかまぼこ、だし汁などを準備し、万全の体制を持ってしていただいた。

▲盛り付けした「きざみうどん風かけ麺」。第1印象は、天草麺の透明感。

▲当センターのネギっ娘は、ネギだけ3倍増し。お好みでどうぞ。

さあ、気になる味はいかに。

▲僕。ずぞぞっと食う。どうでもいいけどメガネ、ずり落ちそう。

▲大さん。永谷園のお茶漬けのCMみたいだ。

▲イカすみ麺を頬張るざわちゃん。「ちゅるっ」という形容詞の似合う瞬間の顔。

▲ど迫力のみなみさん。まるで、わんこそば早食い大会の絵。

食感は見た目通り、つるっつるしている。特に天草麺は、摩擦抵抗0って感じで、勝手に喉へ滑りこんでいく。そして噛むと、もちっとした弾力が楽しい。とにかく食べやすい。寒天パワーは伊達じゃない。味は、天草麺自体には感じないので、だしで決まるようだ。

対するイカすみ麺。こちらはつるつる感こそ天草麺に次ぐが、なんといってもイカスミの香りをしっかりと感じる。少量でも、お腹が満たされていく嬉しさを感じた。

次は野菜炒めのせ麺で

▲実は、先ほどの麺の半量をとっておいたのだ。

お次は、変わり種を食べてみることに。天草麺・イカすみ麺に付いているオリジナルレシピにある、「野菜炒めのせ麺」にトライ。まずは先ほど茹で上がった麺、半分はこのようにごま油で和えておいたのだ。そして再び調理場へ。

▲ジャッジャッ、と野菜炒めを作る。

大量の野菜を中華鍋に放り込んで炒める。こんもりとあった白菜や人参、えのきなどがあっという間に小さくなるのが楽しい。最後に塩コショウや、焼肉のタレなんかで味をつけて火からおろす。

▲出来上がった野菜炒めと、ごま油で和えておいた天草麺・イカすみ麺。

▲野菜炒めをのっける。これだけで完成。

さあ、野菜炒めのせ麺の味はどんな感じなのか。

▲庄野さんにも食べていただき、「いいですね、おいしいねえ」との評価をGET!

野菜炒めのせ麺、かなりいける。食べる前は、給食のソフト麺のような感じかと思ったのだが、熱い野菜炒めをのせてもなお、つるつる感や弾力は全くそのままだ。素麺と違って、「時間が経っても結構のびない」「麺と麺がくっついてしまいにくい」という特徴があるからこそ為せるわざである。それでいて、かけ麺よりも味がしっかりと麺に絡むので、一段と食べごたえが増す。

少しだけ開発史を紹介

天草麺、イカすみ麺はどこで開発されたのか?その秘密を探るため、牟岐町商工会へやってきた。聞いてみると、なんと開発当時の資料がそのまま残されているとのことで、さっそく見せてもらうことに。

▲牟岐町商工会に保管されている、オリジナル麺の開発資料。ん!一番下には見たことのない麺が!

▲資料の一部。内容は、アオリイカの超マニアックな本から試食会アンケート結果まで。

実は、天草麺とイカすみ麺、牟岐町商工会青年部が中心となって、半田素麺と共同開発したものらしい。詳しい経緯を知る人はその日はいなかったのだが、資料をめくってみると「試食アンケート結果:もちもち感がいー感じです。(20代女性)」「開発時の打ち合わせ資料」「機械や材料のカタログ、報告書」「誰かからのアドバイスが書かれた親書」などなどが5cmくらいファイリングされていた。親書の中は、「季節ごとに、夏場はあっさりしてのどごしの良い天草麺、冬場は寒いので味や香りのしっかりしているイカすみ麺をアピールする、という戦略はいかがでしょう」と、なんとも具体的な助言がされている。この天草麺、イカすみ麺が出来上がるまでには、多くのエピソードがありそうだ。今度また、聞きに行こうと思う。

天草麺・イカすみ麺の詳細情報

[取り扱い]牟岐町商工会、牟岐町地域活性化センター、その他催事での物産販売
[価格]各500円
[内容量]各240g(約3人前)
[原材料]小麦粉、食塩、食用菜種油、てんぐさ(天草麺)、イカスミ(イカすみ麺)
[保存方法]常温保存
[おまけ]オリジナルレシピ付き

コメントをどうぞ

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください