古くからある町の風習「浜節句」
牟岐町各地では桜が咲き乱れ、いよいよ本格的に春の到来を感じられるようになった4月3日。
4月3日と言えば、牟岐町に限らずこのあたりの海部郡内では「浜節句(はまぜっく)」と言われる、近くの浜で重箱や遊山箱にご馳走を詰めて持って行き、それを頂きながら季節の節目を感じる昔からある風習なのです。
昔は4月3日はお仕事も休みで、多くの人が浜に出て、ご馳走を食べてお酒を飲んで盛り上がっていたそうなのですが、気がつけばいつの間にかこうした行事を行う人も減ってしまったのだとか…
折角の風習を大事にしようということで、牟岐町観光協会主催による浜節句が、モラスコむぎのある松ヶ磯で行われましたので、そんな様子を写真と共にお楽しみいただけたらと思います。
天気は見事に快晴でしたが、あいにくの強風。
12時になると参加者の皆さん到着。
皆さんガヤガヤと世間話を。
風が強いながらも景色は本当に最高。
ここ最近雨続きで霞んでいた海もこの日はキレイに水平線が見れました。春の訪れを感じることが出来ましたね。
景色を楽しんだ後は早速皆さんお弁当を。
折角なのでと男性陣は外で頂いていました。
お弁当は内妻海岸の近くにある家形船で。
重箱を持ってご馳走を頂いている方々もちらほら。
浜節句を行う人は減ったそうですが、こうしてまだ行っているも方々が居るのも確か。
子供たちは砂浜で遊びまくり。アメフラシを拾って「これ食べる!」と言っていました(笑)
食べられるようなのですが、実際に食べたのかは謎です。
子供向けに宝さがしゲームも行っていました。
景品はお菓子。子供にとってはとこぶしや筍なんかよりこちらの方がご馳走なことでしょう。
そして3月3日の桃の節句から一ヶ月遅れて飾られる雛人形。
モラスコむぎでは牟岐町民謡クラブの方々が民謡を踊っておりました。
牟岐みなと節は、小学校で踊りを習うそうで、牟岐の殆どの人は踊れるほどなんだとか。
ということで、4月3日に行われた徳島県海部郡で長く残っている風習「浜節句」のイベントをお伝えしました。
こうしたイベントは良いコミュニティの場となるように思いますので、今後も老若男女関係なく残っていく風習となれば良いですね。